「直前の過去」 出光真子     
ビデオ・インスタレイション
    音響:カール・ストーン
姉と私の幼いころの写真。
のどかで平穏な市民生活が偲ばれる。
それは一九四〇年のはじめ、(昭和十六年から数年間)
に撮影されたもの。
一方、当時、アジアへの侵略戦争をすすめていた日本は、
太平洋戦争に突入した。

今、私たちも、のどかで平和な生活を送っている。
一方、自衛隊は軍隊になり、イラクへ出ていった。

戦前と現在の状況を似ていると指摘する声がある。

私の幼いころの写真と日本軍の写真を使って、
当時の、市民生活と軍の動きの乖離を映像化する。

穏やかでのどかな日常生活が、いつのまにか、
戦争にまきこまれていった過去の事実を想像し、
現在の状況を重ね合わせて考えること。

東京都現代美術館 (東京都江東区) 2005年1月15日-3月21日
MOTアニュアル2005 「愛と孤独、そして笑い」
シビアな日本の<今>を生きるために、女性作家たちは、自分の身の丈から、自分の周りの日常を見つめ直し、自分が立っている社会、自分を形成してきた歴史、自分が生かされている世界を、今まで「あたりまえ」のこととして見過ごしてきた視点をまず疑いながら、ひとつひとつ検証して再構築しようとしています。それは自分の日常や身の回りから、世界に共感しようとする行為です。そしてその作品には、生きることそのものにも似て、「愛と孤独、そして笑い」が溢れています。

「世界女性学大会」2005年6月19日ー24日
ソウルの梨花女子大学にて 多数・他領域のパネルや特別講演、会議、ワークショップなどからなる一大イベントが開催され,「 The Past Ahead 」がとりあげられた。

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